どうも、サプリメント管理士のトオルです。
少し前に、アメリカ国立がん研究所の研究グループがマルチビタミンを毎日摂取しても死亡率は下がらないという研究結果を発表しました。ネットメディアでも話題となり、アラフォーのマルチビタミン愛用者でショックを受けた人もいるのではないでしょうか?
本記事では、以下についてまとめていきます。
- マルチビタミンが死亡率を下げないとなったのは何故?
- マルチビタミンは効果あるの??
結論、「マルチビタミン」を一括りにしてはいけません。
アメリカがん研究所の研究結果について
「マルチビタミンを毎日摂取しても死亡率は下がらない」という研究結果は、医学誌「米医師会紀要(JAMA)」に掲載されました。
「年齢中央値61.5歳で、慢性疾患の既往歴がなく全般的に健康な39万人以上の被験者の健康記録を20年以上にわたって追跡した」というものです。
「マルチビタミンを毎日摂取している人は、がんや心臓病のほか、脳卒中や動脈瘤(りゅう)などの脳血管疾患による死亡率に差はなかったものの、すべての死因による死亡率が4%高い。」
という結果になっているのですが、今回の研究対象が健康な成人に限られていることなどから、さらなる研究の余地が残されているという指摘がありますし、「どのようなマルチビタミンであったか」は具体的に示されていません。
マルチビタミンの流通状況
アメリカにおいては、食品医薬品局(FDA)が、マルチビタミンやハーブ、ミネラルといった栄養補助食品を規制していますが、薬のように事前承認制ではありません。規制の多くは店頭に並んだ後に行われるので、届出されていない製品が売られていることもあります。
日本においてはもっと緩く、マルチビタミン(=マルチビタミンサプリ)は、食品扱いとなっていますので、製造者の責任で、店頭に並んでいます。何か問題が起きると、消費者庁が動き出すという感じ。
特定保健用食品(特保)は、生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含むことを消費者庁がチェックするのですが、「○○という働きのある成分を豊富に含み、〇〇は体にとって▲▲な働きをします」といったものです。
マルチビタミンに対する考え方
まとめると、世の中には「製造者の責任のみ」で販売されているマルチビタミンが多数存在していて、有効成分を充分に含み、薬のような臨床試験を経て販売されている製品の方が少数派であるため、「マルチビタミン」を主語にするのではなく、「どのメーカーの何というサプリメント」を主語にすべきだと思います。
医療界にサプリメントの否定派が多いのも、規制を受けずに販売されているサプリが多いということも一因。マルチビタミンのことを、ひとまとめにして「害がないならお守り代わりに服用するといいかも」みたいに言われるのは、とても残念です。



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